会計士のキャリアは、同じ会計士に相談すべき?!~会計士UPの代表に話を聞いたら、会計士UPの原風景が見えた~

会計士のキャリアは、同じ会計士に相談すべき?!~会計士UPの代表に話を聞いたら、会計士UPの原風景が見えた~

プロフィール石田 武史氏 (公認会計士/中小企業診断士)

  • 東京大学農学部 卒業
  • 株式会社ネクサス・パートナーズ(会計士UP運営元) 代表取締役
  • 広尾有限責任監査法人 代表社員
  • 広尾FAS株式会社 代表取締役
  • 広尾税理士法人 グループ統括マネージングディレクター
  • 日本公認会計士協会 実務補習運営委員
  • FPNまごころホールディングス株式会社 取締役(持株会社)
  • 株式会社ピノーコーポレーション 取締役(保育園運営会社)
  • 株式会社TEO 取締役(飲食事業)
  • 株式会社ファーストエイド 取締役(不動産業)
  • 医療法人社団 優好会 理事(整形外科・リハビリテーション・デイケア)
  • 東京玉川ライオンズクラブ 会長(社会奉仕団体)

<略歴>
2004年 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)に入所、トータルサービス部に配属。法定監査に加え、株式公開支援、外資系投資ファンドの投資先のIFRS監査、財務DD、株価算定業務、ストラクチャリング、企業再生支援コンサルティングなどに従事。
2011年 野村證券株式会社に出向、法人開発部に所属し、中堅企業外交に従事。エクイティファイナンス、M&A、事業承継、資本業務提携などに従事。
2012年 株式会社ネクサス・パートナーズを設立、代表取締役(現任)に就任。コスト削減コンサルティングを主とするコンサルティングファームとして、上場企業から中堅企業に対してサービス提供。
2018年 公認会計士を専門とする人材紹介事業を立ち上げるとともに、インターネットメディア「会計士UP」をスタート。年間300名以上の公認会計士から相談を受ける事業まで成長。
その他数多くの事業の代表に就任。
プライベートは二児のパパ。

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石田武史

編集者
編集部

今日は社長のインタビューということで、普段聞けないことも色々と深ぼって伺いたいと思います 笑。よろしくお願いします!

さて、最初の質問ですが、なぜ会計士を目指そうと考えたのですか?
石田氏
石田氏

はい、よろしくお願いします 笑!

祖父や父が商売をしていたこともあり、大学では理系の学部に在籍していたのですが、そのまま研究の道に進むというよりも、将来的には起業を目指してみたいという想いがありました。

その一方で、経営学や、ビジネス実務など特別な勉強をしているわけでもなくて。そんな中で大学2年生の頃、友人から公認会計士を目指しているという話を聞き、よく調べてみると、その学習内容が会計のみならず、法律や経営学など多岐にわたることから、将来の起業を目指すときに必ず役に立つだろうと考え、公認会計士を目指すことにしました。
編集者
編集部
ご実家が御商売をされているのですね、初耳でした。 監査法人在籍時は、キャリアについてどう考えていたのですか?
石田氏
石田氏
将来の起業を見据え、幅広い経験を積みたいと考えていました。そこで希望が叶って、トーマツのトータルサービス部に入社をさせていただいたのですが、会計監査のみならず、上場支援、M&Aアドバイザリー業務など本当に数多くの経験をさせていただきました。
編集者
編集部
相当優秀だったのではないですか?!笑
石田氏
石田氏

いやいや、そんなことは決してないです 笑!むしろこれといった強みもなかったですし、社会人経験もなく学生から会計士になっていたので、社会とは何たるかもわかってなくて世間知らずの極みで、諸先輩にもかなり迷惑かけたと思います 笑。

特に当時は、幅広い経験をさせていただいていたので、ひとつの領域に深い知見があるということもなく、本当に何かが優秀だったというわけではありませんでした。ただ私が20代で大切にしていたのは、将来の可能性を拡げるために幅広い経験をしていくことと会計士以外の人とのお付き合い、友人作りの2点でした。
編集者
編集部
会計士以外の人ですか?!
石田氏
石田氏

そうです。会計士以外の方と食事をさせていただいたり、趣味のゴルフをさせていただくことを通じて、多様な業界のモノの見方や、ビジネスのお話を伺ったりしていました。とても勉強になりましたし、本当に楽しい時間でした。

また当時でも学生時代の同級生(同年代)は何か特別な信頼感を持っていましたので、20代で仲良く過ごした友人は、きっと将来にわたって特別な信頼感が持てるのではないかとも思っていました。今振り返って、あながち誤りではないと感じていますし、30代になって以降、そのときの友人と仕事をする機会も増えてきて、単純な友人からビジネスパートナーでもあるということは、人生にとって嬉しいことだと感じています。長いようで短いと言われる一生の中で、ご縁がありお付き合い、お仕事が出来る人は限られていますからね。
編集者
編集部
確かに社長はお友達が多いですよね。だいたい、あ、あそこの会社の人知ってるよ、とか 笑。すぐにつながってビックリします。そういったキャリアを積まれてきて、いよいよ監査法人を退職され、独立されるわけですが、どのような経緯だったのですか?
石田氏
石田氏

飲み友達は多かったですね 笑。私がまず考えていたのは、会計士として独立して会計業務を行うということではなく、会計以外のビジネスで起業をしたいと。会計以外のビジネスで、会計士であることを武器として活かしたいと考えていました。ただ、どのようなビジネスで起業するか、については暗中模索の状況が続いていました。

実はある時期には飲食店を起業しようと考え、実際にメニュー作りや事業計画を策定し、店舗の設計事務所、飲食業界の勉強会にまで足を運んだこともあったくらいです 笑。
編集者
編集部
飲食店ですか?!ちなみに何のメニューだったのですか 笑?
石田氏
石田氏
そこ、聞きますか 笑。聞いて驚くなかれ、「オムハヤシ」です!
編集者
編集部
「オムハヤシ」笑。やらなくて良かったですね 笑! そんな「オムハヤシ」から、全く違う今の事業を立ち上げようと思われたきっかけを詳しく聞きたいです。
石田氏
石田氏

「オムハヤシ」は墓場までもっていくつもりだったのですが 笑。

今の事業のきっかけは、トーマツでのマネージャー昇進が決まった頃だったでしょうか。幼いころから憧れていた先輩経営者からお誘いをいただき、あるビジネスの視察に伺うことになったのですが、それが私にとってのターニングポイントになりました。そのビジネスはコスト削減コンサルティングのビジネスで、私は視察に伺ったその日の夜に、このビジネスで起業したいとその先輩経営者に相談をし、了承をいただきました。
編集者
編集部
視察の日に即決だったのですね 笑
石田氏
石田氏

もちろん実際には下調べを相当してから視察に行きましたから、視察の前にある程度の強い関心は持っていましたよ 笑

そこからは早かったですね。5月に視察に伺ったのですが、その年の12月には起業したので、約半年でトーマツを退職することとなりました。もちろんトーマツに対して何かネガティブなものがあったわけではなく、幅広く貴重な経験をさせていただき本当に感謝をしていますし、私の社会人生活の原点です。私のモノの見方や考え方の基礎は、トーマツ時代に培ったものがベースです。
編集者
編集部
社会人の初期の8年を過ごされたわけですものね。
石田氏
石田氏

まじめな話、本当に色々な学びや、出会いがありました。今でもお世話になっている方もいますし、お付き合いいただいている方もたくさんいます。だから、少しずつでも育ててくれたトーマツに恩返しをしていきたい、そんな想いを今でも強く持っています。

また当時は、私自身の成長感も自分なりに限界を感じていたところもあり、退職のタイミングとしては良かったのではないかと考えています。

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石田武史

編集者
編集部
独立について若手時代に考えていた戦略はありましたか?
石田氏
石田氏

戦略?!そうですね、特別な戦略があったわけではありません。大切にしていたのは、多様なビジネスに関する知見を広げることと、アンテナを張るということです。監査法人では幸いにもさまざまな業種のビジネスを理解することが仕事の前提であり、必然的に身についていくものでしたが、仕事で必要なこと以外に、こっそりと同業他社の分析や、業界の本を買って調べるなど、ビジネスについてもそうですし、その企業の儲けの源泉(なぜその会社は儲かっているのか)についてよく考える癖をつけようと頑張っていたように思います。

あとアンテナを張るというのは、よくお聞きになったことがあるかもしれませんが、例えば、今朝から歩いて横を通ったクリーニング店は何店舗ありましたか?といきなり聞かれても答えられないですが、そこにアンテナを張っていると答えられますよね。そういう感覚で、何か起業につながりそうなヒントはないか、面白いビジネスはないか、と常に念頭に置きながら過ごしていました。
編集者
編集部
確かに社長は色々な事業のことをよくご存知だなぁと感じます。
石田氏
石田氏
ほんとに思ってますか 笑?
編集者
編集部
いや、ほんとに思っています。クライアントの業種もたくさんあるじゃないですか。でも、どの業種でも即座に色々な業界構造や経営課題とかご存知ですし、決算書を見てポイントを説明されるので、すごいなぁと思っています。 それでも何か若手時代にもっと経験しておけばよかったと思う事はありますか?
石田氏
石田氏

正直なところかなり経験をさせていただいていたので、十分だったかなと思いますが、強いて挙げるならば、事業会社での勤務経験は積んでおいても良かったかなと感じています。私のキャリアは監査法人から、証券会社に出向をさせていただいた後に、監査法人に帰任して起業しているという流れで、監査法人にトータルで8年間在籍さいただただき、事業会社での実務経験は少なかったのです。

8年は長いなぁと。だから、そのうち3年くらいは事業会社での勤務経験、具体的には経営企画・経理財務の業務経験を積んでおくこともあればよかったかなと思ったりします。ただ、あくまで強いてという程度で、監査法人でクライアントへの常駐や証券会社への出向など、本当に良い経験をたくさんさせていただきましたので本当にお世話になった法人には感謝しています。
編集者
編集部
あと、これは詳細までわかっている方は少ないと思うのですが 笑。 社長は現在、どんな事業展開をされているのですか?
石田氏
石田氏

よく聞かれます。結局、いま何をやっているの?!って 笑
ちょうど今年で起業して10年経ったのですが、最初に起業をしたのは、コスト削減コンサルティング事業です。これは販管費の削減を成功報酬型でご支援する事業なのですが、今でも主力事業として、ありがたいことに著名な企業様をはじめ多くの企業様とお取引をさせていただいています。

また起業と同時に保育園運営会社(都内中心に約40園ほど展開)の取締役として保育業界でも経営の一翼を担っています。

石田武史

石田氏
石田氏

それと、このメディアですね!会計士への情報提供と会計士の成長を応援することを目的として会計士UPを運営しています。さらにグループ企業が集い、ホールディングス経営へ移行し、100年企業を目指して前に進んでいます。この中には、不動産の仲介・管理・売買といった会社もあり、コロナで厳しさを痛感していますが飲食業も営んでおり、さらには保育園の中国展開など新しいチャレンジもしています。

これらに加えて、監査法人、税理士法人、FAS会社、司法書士事務所のグループCEOとしてプロフェッショナルファームを統括しています。BtoBの経験とBtoCの経験とを両輪で20年間にわたり積んできたものが、最近になってようやく相互に活かせるようになってきていると実感してきています。
編集者
編集部
本当に多岐にわたりますね。今後どう展開していく考えなのでしょう?
石田氏
石田氏

今後の展開は、BtoB、BtoCの融合、シナジー効果の発現、そしてホールディングス経営を活かして、グループ内で多くの経営者を輩出することを目指しています。そのためには、全体として前に進むように各社の3~5年先を見据えた日ごろの動きを大切にしつつ、もっと先の100年企業に向けた大局的な視点を錬磨させていくことが私自身の課題です。

会計士受験生時代に勉強した、会社は社会の公器であるという言葉が、今頃になって正に実体験として感じているところです。社会の役に立つこと、公器であること、肝に銘じています。時代背景的にも社会的責任を果たすことが、本質的な重要性に加えて、魅力的な企業であるためにも重要度が増していると感じています。
編集者
編集部

社会の公器、私には難しい言葉ですが、社会のために役に立つ仕事をしていくことが大切だと私も思っています。

そういったさまざまな事業を展開されているのは理解できたのですが、実際にどのような仕事の仕方をしているのか、想像がつかないのですが 笑。教えていただけませんか?
石田氏
石田氏

私自身もわからなくなることがあります 笑。というのは冗談ですが、どの事業も一生懸命に100%で向き合っているつもりで、その事業やメンバー、お客様のことを考えて、日々行動をしています。

例えば、これが1週間のスケジュールなので、こういったものを見ていただく方がイメージがわきやすいかもしれないですね 笑。

石田武史

石田氏
石田氏
こういった多様な事業を進めていけるのも、周りのメンバーの協力や助けがあってのことで、私が言うのもなんですが、本当に良いチーム、良い仲間に恵まれていると感じています。
編集者
編集部

確かに、メンバーも皆さん、責任感をもって仕事に取り組んでいて、社長の周りは個性豊かで、魅力的な人が多い気がします 笑。

一方で監査法人での経験や、会計士としての知識が経営者としては活きるものなのでしょうか?
石田氏
石田氏

過去を数字で理解し、未来を数字で語れることは強みだと感じています。またさまざまな業種のビジネス内容を理解している知見や、会計士を含めた人のご縁(人的なネットワーク)も活きていると思います。とくに会計士はさまざまな業界で活躍されていますので、本当に心強い仲間がいて有難く感じています。

監査法人での経験としては、森をみることの大切さを学びました。経営者としては全体のバランスをみていくことも大切ですので、その際には全体像を網羅的に把握しようと試み、そこから個別課題に向かっていくという仕事の進め方には、経験が活きているように感じています。

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編集者
編集部
独立してからとサラリーマン時代と、どっちが楽しいですか?
石田氏
石田氏

どっちが楽しいか...総じて言えば、楽しいといいますか、生きているというか、人の役に立っている感覚は現在の方が強く感じるようになりました。ただ、そもそも私の場合は一人で事業をしているわけではありませんので、独立でもないと思います。いわゆる独立といえば、一人で仕事をすることの気ままさ(マイペース)や、自己決定感といったものがありますがそういったことは無く、あくまでチームで仕事をしていくという意味では、私の場合は独立というのも少し違うかなと感じています。

また独立(起業)しても楽しいことばかりではなく、仲間が増えれば当然に責任も重くなり、事業のリスクも増えていきます。思うようにいかないもどかしさや、困難、辛いことももちろんあります。人知れず悩むことも多く、決して精神的には楽なものではありません。ただし、自分だけでは限界がありますが、グループの仲間にも恵まれて、助けてもらうことがとても多く、やはり事業には人(仲間の存在)が最も大事だと考え至っています。
編集者
編集部
確かに仰る通りですね。社長をみていて独立という意味での、マイペースさはなくて、どちらかというと色々なことに追われているようにも感じることがあります 笑。 そんな中で、ワークライフバランスや、仕事のやりがいについてはどう考えているのですか?
石田氏
石田氏

追われている 笑。そのように思われているのは、社長としては失格ですね。 余裕があるように思わせないとダメだと、よく諸先輩に助言をいただきますので 笑。

それはさておき、ワークライフバランスについてですが、私自身は切りわけて考えることはありません。ワークもライフも同じ人生で、それぞれが善か悪かといった二元論ではなく、ライフのためにワークもあり、ワークが上手くいくためにもライフが好循環していることも大事で、切りわけて考えるものではないと捉えています。 例えば若いうちはワークを頑張って、能力を高めることで、中長期のワークライフバランスを目指すということもあると思います。瞬間的なワークライフバランスでは本末転倒だと考えているからです。20代からワークライフバランスが...ということを考えることも当然に大切なことと思いますが、30代、40代と年齢を重ねたときに、あるいは人によっては家族をもったときに、ワークライフバランスをとれる自分であるか、そこも踏まえて20代にどうワークライフバランスについて向き合うべきか、考えていくことが大切かと思います。
編集者
編集部
なるほど。瞬間的なワークライフバランスではなく、長い目で見てワークライフバランスを考えていらっしゃるのですね。 ちなみに、社長自身の現在の瞬間的なワークライフバランスはどうなっているのですか?
石田氏
石田氏

そうですよね。私自身の今のワークライフバランスはどうかというと、毎夜の会食や、土日もセミナーやゴルフなど不在にすることも多く、ワークの比重がとても大きく、それはそれで家族孝行をもっと大切にしたいという気持ちではあります 笑。(家族もこれを読む可能性があることを念頭に 笑。)

また先ほどの質問でお答えしていなかった仕事のやりがいについては、日々感じています。会社の成長や売上が上がる時もそうですが、メンバーの成長を感じるとき、またお客様がサービスに喜んでいただいていることもやりがいですし、さらにはお客様からお客様を御紹介いただけるときなどは、本当に認めていただいたと感じられる嬉しい瞬間です。

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編集者
編集部

確かに会計士UPでも転職を決めた方から、紹介をいただくことがとてもやりがいにつながっています!

「会計士UP」にかける想い・今後について教えてください。
石田氏
石田氏

私自身、会計士になって、本当に良かったと感じています。自分の子どもにも勧めたくなるくらい汎用性も高く素晴らしい資格だと思います。そして、同じ会計士という資格を通じて、共通の経験や言語があることから、会計士に対しては何とも言えない信頼感を勝手に抱いています。

だからこそ、会計士を応援したい、業界に対しても恩返しをしたいという想いが強く、私自身も20代で自己流の考え(自己啓発本はかなり読み漁りました)に基づいて、本に相談しながら進んできましたが、実体験として経験を積んできたからこそ、若手会計士の皆さんにお伝えできることがあると思っています。
編集者
編集部
監査法人、事業会社、コンサル、証券会社、税理士法人、FAS、確かに社長ほど色々な業種の経験を積んできた会計士は、結構レアキャラじゃないですか 笑 ?
石田氏
石田氏
確かにレアキャラかもしれませんね 笑。だからこそ、多方面的な経験から、その人に寄り添ったアドバイスができるように意識しています。偉そうに言わせていただくと、相談に来ていただいてお話を伺うと、どのようなキャリアの選択肢があるか、だいたいわかります 笑。
編集者
編集部
会計士UPは今後どのような展開を考えているのですか?
石田氏
石田氏

会計士UPの「UP」は成長です。世の中には、プラットフォームやコミュニティといった応援の仕方もあり、とても有効だと思いますが、私自身は会計士が成長できるように、関われる人数は限られますが、自分の時間を使って出来る範囲で、経験を伝えたり、悩み相談にのったり、一緒に楽しんだり、そういったことを通じて、ひとりひとりご縁のあった会計士の成長を応援させていただき、長くお付き合いしたいなと考えています。そして私自身も、いろいろな会計士の方にお話を伺えることは、勉強になることも多くあります。

会計士UPに相談したことがターニングポイントになりました、そう言ってもらえることが増えていくように、これからも、変わらず地道にひとりひとりに寄り添っていきたいと考えています。
編集者
編集部
最後に若手会計士にキャリアアドバイスをください!

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石田氏
石田氏

将来何をしたらよいのか、自分の強みは何なのか、そんな悩みはありませんか? 私も相当悩んだ時期があります。同じ会計士の中にいると、自分の会計士としての価値や将来性には気づきにくいものです。

明確なのは、会計士は本当に素晴らしい資格(スキル)です。また若手会計士の皆さんにはさまざまな将来の可能性があります。その可能性を実現していくために大切なことは「情報」「行動」だと考えています。自己分析をするにも情報が必要です。自分の強みや今後のチャンス、さらには自分の市場価値を知るためにも、さまざまな情報を得る必要があります。 また、行動も大切です。具体的に情報を得るには行動が必要ですが、なかなか行動を起こす時間や気持ちの余裕がないこともあるかと思います。ただ、行動しないと何も変わりません。
編集者
編集部
行動、確かにそうですね。行動しないと変わらないですよね!
石田氏
石田氏

私自身も決して完璧なわけでは全くないのですが、若手のころによく読んだ大前研一さんの書籍に、このような一節があります。『人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。』

私は、受験生時代に、会計士では最も影響力のあるブログを書かれていたある会計士の方に、メッセージを送り、会っていただくことができました。今思えば、よくメッセージを送ったなと思いますが 笑。
編集者
編集部
さすがの行動力ですね 笑
石田氏
石田氏
今でもはっきり覚えていますが、当時、新橋のある焼肉店で御馳走になりながら、キャリアの相談にものっていただき、さらにその後に、私が志望していたトータルサービス部の会計士の方まで紹介していただきました。彼は私のキャリアの恩人ですし、本当に感謝をしていますし、ここがまさに会計士UPの原風景です。
編集者
編集部
会計士UPの原風景。はじめて伺います。そんなことがあったのですね!
石田氏
石田氏
そうです、それが原風景です。会計士のことは、会計士に相談でしょ!と思って、勇気を振り絞ってメッセージを送って。それで、実際に会っていただけて、学生では口にできないような美味しい焼肉まで御馳走になって 笑。さらにその先に、道しるべになってくれそうな会計士の方を紹介までしていただいて。
編集者
編集部
確かに会計士UPが目指している姿ですね!
石田氏
石田氏

だからこそ私も、当時の私のように若手会計士が相談にきたら、私なりの経験を踏まえ、いろいろとお伝えしたいなと考えています。将来どうしたらよいか、何がやりたいのかわからない、それで良いと思っています。私の役目は、何かを決めてあげることではなく若手会計士に、気づきや元気、勇気、自信をもっていただくことです。

もしここまで読んでいただいて、相談してみたいと思った方は遠慮なく連絡してきてください。かつて私が受けた御恩を、今度は若手会計士の皆さんに還元したいと思っています。そうして、また皆さんが少しでも石田と話をして良かったと思ってくれたら、その次の世代にも還元をしていってくれると理想ですね。地道に一歩ずつですが、私なりに若手会計士や業界の発展のお役に立てればと日々奮闘しています。
編集者
編集部
締めの一言、お願いします!
石田氏
石田氏
Young CPAs, be ambitious!! というところでしょうか 笑!
編集者
編集部
ありがとうございました!

※上記はBOYS, be ambitious!ということを意識したのだと思います(編集部 笑)。


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石田武史

プロフィール石田武史
石田 武史 氏 (公認会計士/中小企業診断士)
会計士UP 代表
有限責任監査法人トーマツ出身

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